2015年11月20日

赤めだか(文庫版)

「落語は人間の業の肯定だ」という談志の言葉を思い出した。聴く者の胸ぐらをつかんでひきずり回して自分の世界の叩き込む談志の芸は、志ん朝の世界とは全く別物で、聴き終わったあと僕はしばらく立てなかった。
―――談志の弟子になろうと決めたのはその時だった。(『赤めだか』より抜粋)

――談春さんは談志さんが残した最高傑作――ビートたけし
17歳で天才・立川談志に入門。「上の者が白いと云えば黒いもんでも白い」世界での前座修業が始まる。三日遅れの弟弟子は販年で廃業。なぜか築地市場で修業を命じられ、一門の新年会では兄弟子たちがトランプ博打を開帳し、談志のお供でハワイに行けばオネーサンに追いかけられる……。
様々なドタバタ、試練を乗り越え、談春は仲間とともに二つ目昇進を目指す!

笑って泣いて胸に沁みる。破天荒な名エッセイ、待望の文庫化!
「今、最もチケットの取れない落語家」の異名を持つ立川談春のオリジンがここに!

出版社

扶桑社

発売日

2015年11月20日